ありがとう

大変私事すぎるおはなし。

いいお天気で絶好の洗濯日和だし、早起きしたし、体調もそこそこよかったので、家族全員分のシーツやら何やら たっくさーん干していたちょうどその時、電話が鳴った。

途中だからと思っていたら何度かかかってきて、しまいには携帯がなりだし、さすがに急用のある人がいるのね、と電話に出た。

  
   「ご主人が大変!車と接触事故で、車のフロントガラスはバリバリに割れてるから、頭ひどく打ってます!

    今から救急車で運ばれるところ。」


ドーンという大きな音で外に飛び出し、倒れてる夫を発見した 長女の同級生のお母さんから。

日頃から注意力散漫な夫が自転車に乗ることに 不安がなかったわけじゃなかった。


学区内ということ、夫は何年にもわたってPTAの仕事をして 地域のお母さんたちの知り合いが多かったことなどもあって、騒然となってしまったらしい。


私はというと、どういうことかわけがわからず、ものすごく気が動転してしまって固まってしまった。



とりあえず早く病院に向かおうとは思うのだが、こういう時ってどうしてこう思うように動けなくなっちゃうんだろ?



朝一番に夫がスタッフと行くはずだった生け込みを 元スタッフにやってもらうようにお願いし、たまたま浜松から来店予定の これまた元スタッフに午前中の注文分の制作と留守番をお願いし、夜ゴハンを共にするはずだったコーヒーカジタ夫妻にキャンセルの連絡をして、とにかく約束事項をすべてクリアしたら、身内のように仲よくしている友人夫婦に 気がつけば電話をしていた。

    
   「落ち着いて!きっと大丈夫だから!仕事中でもいいから電話して!」


と言われ、ようやく涙がどっとあふれてきた。

眼鏡が涙の粒で汚れてしまって、視界も悪くなるほどに。

とにかく、悪いことばっか考えて走っていたのだ。



病院でやっと会えた夫は、顔が腫れて 顔中小さい傷であちこち細かいガラスでキラキラ光って血が出てる。

ごめん と手で合図してる夫に、「あの道は、危ないからって言ってるじゃん!! んもうっ!!」と怒ってしまった。

はぁ〜。。。

CTやレントゲンの結果でも、頭の中は大丈夫だろうということ、右手の人差し指を骨折しただけ。


後で話を聞くと、近くを走っていたおばちゃん自転車があまりにフラフラ危険走行してるから、そちらに気がそれて 気がついた時には自分が車にぶつかっていってしまってた とのこと。

お相手は、PTAでいっしょだったお母さんだったのでした。


ほぼ停止している車に突っ込むとは、お相手の方にとんでもなく申し訳ない話です。



今回、本当にみんなに迷惑かけました。

みんなに助けられて生きてるんだなぁっていうこと、あらためて感じました。

心配してくれた友人や近所の方たち、子供を預けたり いっしょに連れて来て仕事してくれた元スタッフたち、みんなみんな ありがとう!


しばらく夫には 強制的に謹慎生活をしていただこうと思っています。




そして、こんな時でも やっぱり私ならではの失敗談がつきものでして。

    救急の看護婦さんに「奥さん、慌てて シャツ逆に着てきちゃったんですか?」

    通院しているおばさんに「ちょっとおかしくないですか?反対に着てません?」

と顔を赤らめながら、こっそり教えてくれるその度に こう説明してた私。

  
   
    「これは、こういう服なんですよ!ちょっと変わったデザインなんです!」



ホームスパンの個性的なデザインのシャツで 裏表の色も縫い目もあまり変わらないもの。

よく人から「変わったデザインね。ステキ。」て褒められるやつ。



さんざん病院内をあちこち歩き回って、病院を出た直後に夫が一言。


    
    「やっぱりおかしいな、それ。裏表逆じゃないか? だってタグが外についてるし、、、。」  、、、てアンタ! 遅いでしょ。




夫のことよりも、自分の失敗の方が 気になって仕方なくなってしまった帰り道。

今思えば、そんなことの方が気になるくらいでよかったな って。




6月27日  娘たちが やけにおとなしい。やっぱり心配だね。