芸術に浸る 〜美術館めぐり〜
ゴールデンウィークは、どこに行っても人だらけ車だらけってことで、毎年近場でゆっくりが定着してしまった我が家。
今日は家族で2つの美術館へ。
原画ありアニメーションありの、おこちゃまも十分楽しめる内容。
私はヨゼフ・チャペックやヨゼフ・ラダなど20世紀初頭に活躍した画家の無駄のないシンプルな絵に釘付け。
のほほんとして、何と平和な表情なんでしょう!
でも、思ったほど子どもたちは喜ばず、「おなかすいた〜!ゴハン、ゴハン〜!!」とせかされ、絵本好きの主人は消化不良だった様子。
「花より団子」ならぬ「芸術よりメシ」ですな。
小3の次女に学校でもらってきた割引券を握り締め、「ママ、これ行ってみたいんだけど、、、。」とお願いされた時は、なんて渋い!と感心し、絶対に連れて来てやろうと思っていたのでした。
なるほど、子どもたちは江戸の画家たちが描いた繊細な筆さばき、墨絵の濃淡の素晴らしさ、かなり大きい屏風絵などの臨場感や迫力に圧倒され、子供用音声ガイドをたよりに最後まで飽きることなく鑑賞できました。
それにしても、名前すら知らなかったけど、伊藤若冲という人は、何と斬新な技法やモチーフで描く色彩感覚の豊かな人だったんでしょう!
9万個誓い桝目にモザイク状に描かれた奇想天外な「鳥獣花木図屏風」には、本当に圧倒されました。
所有者のプライス氏の自宅風呂場の壁面は、この絵がタイルで描かれているとか。
象の鼻のところには、シャワーがつけてあるんですって!
何とオシャレな!
でも、ちょっぴり古きよき時代の銭湯チックな感じだよね〜と思ってしまったけど。
念願かなって鑑賞できた次女は、「こんな絵の描ける人になりたいっ!」とすごい野望を披露。
「んじゃ〜、ママの行ってた大学の日本画へ入学できるといいね〜。」と、すかさず言っておいた。
人まねをしない発想力の豊かさがあって、感受性が異常に強い彼女、きっとそんな道もいいんじゃないのだろうか、、、とかなりの親バカぶり。
それにしても、ゆっくり美術鑑賞、これかなりオススメなゴールデンウィークの過ごし方。
4月30日 頑張ってよく働いた自分へのご褒美は、大好きなブルーグリーンの綿パン。こんなことで、けっこう心が満たされてきた。